放課後居残り掃除で ひとりモップ片手に妄想 世界がひっくり返るぐらいの 由々しき大事件が ここで起きればいいな 窓の向こう 騒がしさに ふと身を乗り出したらさ 悪の大王が 降臨してた テスト前の 火曜日の真ん中に この右手にモップ 立ち向かえ少年 「君は伝說の勇者」語る老人 まばゆいほどにモップ 冗談みたいな事態は どうやらさっきの僕が 望んでた夢みたいだ 「あいつにはモップ以外 一切の攻擊は効かないわ」 真面目な委員長 真面目な台詞 ちょっと笑いそうになって飲み込んだ この右手にモップ 振りか
モップヒロイズム
2024-12-24 21:30