『姥捨て山』 震える膝で歩く姿さえ醜く映ってしまう 背負いきれないほどの憂鬱 乾いた.手の平に包まれた幼い日の記憶が 今鮮やかに蘇る 頬を 預けた 背中を 今捨て去って 呼びかけた声さえもう届かずに 見知らぬ視線の先僕の顔が映る 憎しみ 裏切り 嘘 悲しみ どれだけ なにをのぞめば 洗い落とせる罪なのか 頬を 預けた 背中を 今捨て去って 小さく覚えたての涙さえ 包み込んだその手で 過ちを優しく叱って欲しい そして強く抱きしめて もう一度だけ 頬を 預けた 背中を 今捨て去って 頬を 預けた 背
姥捨て山
2024-12-26 21:08